生活空間のいたるところにいるダニ類。これらのダニ類の中には刺す種類や吸血する種類もいるため、それらが繁殖した場合には早急に対策が必要です。

一般住宅やホテルなどの屋内で多いのは、ヒョウヒダニやコナダニ、ツメダニです。ヒョウヒダニやコナダニは布団やカーペットの中にごく普通にいますが、数が多いとアレルギーの原因になります。一方で、ツメダニはヒョウヒダニを食べる種類で、人を刺すことがあります。5～7月頃に屋外のコンクリートブロックなどに多数発生する赤い種類は、タカラダニで、不快感を与えますが、人を刺すことはありません。ネズミにはイエダニや、鳥にはトリサシダニなどの吸血性の種類が付いていることがあります。

ヒョウヒダニなどの屋内性の種類には、薬剤を霧状にして散布する方法（空間噴霧）が効果的です。タカラダニには、屋外のコンクリートブロックなどに液状の薬剤の散布が有効です。また、ネズミや鳥のダニについては、原因となるネズミ等を駆除した上で、残った個体を駆除するため、空間噴霧を行う必要があります。
また、ヒョウヒダニなどの屋内性の種類は乾燥や熱処理でも駆除ができるため、簡単にできる対策もご提案します。